戸塚区で胃カメラ・内視鏡検査をお探しの方へ|三宅医院
選べる安心、精密な診断—経口・経鼻対応の胃カメラ検査
胃カメラ検査について
胃カメラ検査は、食道・胃・十二指腸といった上部消化管の粘膜を直接観察する検査です。内視鏡スコープを口または鼻から挿入し、先端に装着されたカメラでリアルタイムに内部の様子を確認できます。異常が疑われる部分があれば、組織を採取(生検)し、病理組織検査を行って確定診断を行います。
鼻から挿入する経鼻内視鏡は、舌の奥にスコープが触れないため、嘔吐感や不快感が少なく、比較的楽に受けられます。一方、口から挿入する経口内視鏡の場合、検査時の不快感を和らげるために鎮静剤を使用することができます。
経口内視鏡と経鼻内視鏡の違い
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は、口から挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡の2つの方法があります。経鼻内視鏡は、嘔吐反射がほとんどなく、楽に受けられるのが特徴です。当院では、患者様の選択肢として、どちらの方法もご利用いただけます。患者様の体調やご希望に合わせて、最適な検査方法をお選びください。検査に対して不安を感じる方には、軽い鎮静剤を使用し、リラックスした状態で検査を受けることも可能です。
経口内視鏡
経口内視鏡は、口から内視鏡スコープを挿入し、検査を行います。スコープは直径10mm弱で、明るいライトにより鮮明な画像が得られるため、短時間で高精度の診断が可能です。不快感を軽減するために鎮静剤を使用することもでき、以前の検査で苦痛を感じた方や嘔吐反射が強い方には、特におすすめです。ただし、鎮静剤を使用する場合は、検査後に30分~1時間ほど休んでいただきます。
メリット
- ●鮮明な画像で精度の高い診断が可能
- ●鎮静剤を使うことで苦痛が軽減される
デメリット
- ●嘔吐反応が出やすい場合がある
- ●鎮静剤を使用する場合、検査後しばらく院内でお休みいただく必要がある
経鼻内視鏡
経鼻内視鏡は、鼻からスコープを挿入するため、嘔吐反射が少なく、比較的楽に受けられる方法です。スコープは直径6mm弱と細く、違和感が少なく検査が可能です。また、口を塞がれないため、検査中に医師と会話できるという安心感もあります。鎮静剤を使わずに検査を受けることができるため、検査後すぐに日常生活に戻ることが可能で、忙しい方にもおすすめです。
メリット
- ●嘔吐反射が少ないため、苦痛が軽減される
- ●検査中に医師とコミュニケーションを取ることができる
- ●検査後すぐに運転や仕事が可能
デメリット
- ●鼻腔が狭い方や鼻の疾患がある方には不向き
- ●経口内視鏡に比べ、視野がやや狭くなる
- ●検査時間が若干長くなることがある
POINT
当院では、患者様のニーズに合わせて、経口内視鏡と経鼻内視鏡のどちらも選択いただけます。
ご希望や体調に応じて、最適な方法で検査を受けていただけるようサポートいたします。
外科の経験を活かした内視鏡検査のメリット
当院の内視鏡検査は、外科と内科両方の研鑽を積んだ院長が担当しています。これは、外科の経験に基づく視点で内視鏡検査を行うという、大きな強みを持っています。具体的には、内視鏡検査では単に消化管の異常を探すだけでなく、全身の健康状態を総合的に考慮しながら診断を行うことができます。
外科医として、手術中に患者の全身管理を経験してきたことで、消化管の異常だけでなく、血圧や呼吸、体の他の部分との関連も見逃すことがありません。また、異常が発見された場合には、その後の治療方針や手術の適応についても具体的に判断することができるため、スムーズに次のステップへ進めるというメリットがあります。
外科と内科の知識を持つ「切れる内科医」として、消化管の状態を深く理解し、手術を行う場合も含めた全身管理の視点で、より精度の高い診断と治療を提供できるのが当院の特徴です。特に、内視鏡で確認した所見が、手術やさらなる治療が必要かどうかを迅速に判断できるのは、外科の経験を持つ医師ならではの利点です。患者様にとって安心感が大きく、包括的な治療計画を立てられることが強みとなります。
最初の受診から検査の流れ
初回は当院外来を受診してください。予約制ではありませんので診療時間内にお越しください。その際に、検査が必要となりましたら、次回の検査予約をお取りします。
STEP2. 内視鏡検査は、原則として平日午前中に行います。
前日のお食事は夜9時までに済ませましょう。お茶やお水に関する時間制限はございません。処方されているお薬も、服用していただいて結構です。症状や疾患の状況により午後の検査も可能ですが、その場合は個別にご説明いたします。
挿入部に対する表面麻酔は必ず行いますが、検査をより楽に受けて頂くための「半分眠ったような感覚になる」鎮静剤の使用は、話し合いをしながら決めていきましょう。なお、経鼻による検査を希望される場合は事前にお申し出ください。
車でご来院された方は、休息を長めに取られたほうが良いでしょう。できましたら公共の交通機関をご利用ください。
肝臓、胆嚢、すい臓、腎臓、脾臓などの疾患や腫瘍やポリープの有無を確認いたします。
ピロリ菌について
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に感染し、慢性的な胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんのリスクを高めることが知られています。ピロリ菌の有無を確認することで、早期の予防や治療が可能になります。
ピロリ菌検査の種類
ピロリ菌の感染を確認するためには、いくつかの検査方法があります。それぞれの方法は、症状や状態に応じて選択されます。
尿素呼気試験
検査前に尿素を含む検査薬を服用し、その後の呼気を採取してピロリ菌の有無を確認します。ピロリ菌がいる場合、尿素が分解されて二酸化炭素が呼気中に増加するため、それを測定します。非侵襲的な検査であり、検査自体も簡便で高い精度を誇ります。
血液検査
ピロリ菌に対する抗体が血液中に存在するかを確認する検査です。現在もしくは過去の感染状況を調べることができますが、過去の感染も反映されるため、ピロリ菌の除菌後でも抗体が残っていることがあるため、注意が必要です。
便検査
便中にピロリ菌の抗原が存在するかを調べる方法です。ピロリ菌の感染状況を確認するために有効で、特に除菌後の確認にも使用されます。
内視鏡検査による迅速ウレアーゼ試験
胃カメラ検査を行う際、胃の粘膜を一部採取し、ピロリ菌の感染を確認する方法です。胃の粘膜に直接接触しているため、精度の高い結果が得られます。
ピロリ菌検査を受けるべきタイミング
胃の不調が続く場合: 慢性的な胃炎や胃潰瘍の原因がピロリ菌であることが多いため、胃の不調が続く場合にはピロリ菌検査が推奨されます。
家族に胃がんの既往がある場合: ピロリ菌は胃がんのリスクを高めるため、家族に胃がんの既往がある場合には、予防的に検査を受けることが推奨されます。
過去にピロリ菌の除菌を行った場合: 除菌が完了したかどうかを確認するために、定期的な検査が必要です。
ピロリ菌感染の治療
ピロリ菌に感染していることが確認された場合、抗生物質と胃酸抑制薬を組み合わせた除菌治療が行われます。
除菌治療は通常1週間程度の服用で完了し、その後便検査にて除菌の確認を行います。
腹部エコー検査について
腹部エコー検査は、超音波を利用してお腹の内部をリアルタイムで観察できる安全かつ痛みのない検査です。主に肝臓、胆嚢、すい臓、腎臓、脾臓などの臓器を対象に行い、これらの臓器の形状や大きさ、異常や疾患の有無を確認します。
対象となる臓器
肝臓:
肝臓の大きさ、形、肝臓内の結節や腫瘍の有無、脂肪肝の状態などを確認します。肝臓疾患の早期発見に役立ちます。
胆嚢:
胆石やポリープの有無、胆嚢炎などの炎症の兆候を確認します。胆管の状態も含めて、胆汁の流れに問題がないかを確認します。
すい臓:
すい臓の形状や大きさ、腫瘍や炎症などの異常を検出します。
腎臓:
腎臓の大きさや形、結石の有無、腎臓内の腫瘍やのう胞、腎機能に関わる異常を確認します。
検査の特徴
腹部エコー検査は体外から超音波を当てて行い、痛みや不快感がなく、安心して受けられる検査です。また、リアルタイムで臓器の動きを確認できるため、臓器の異常を迅速に発見しやすい点が特徴です。検査時間は通常15~30分程度で、特別な準備が必要ないため、手軽に受けることができます。
腹部に不調を感じた場合や、定期的な健康チェックとして、この検査を受けることで早期に異常を発見し、適切な治療を受けることが可能です。
検査費用
上部消化管内視鏡検査の費用は、患者様の健康状況や使用する薬剤により多少異なります。
下記はおおよその目安となります。
1割負担の方 | 3割負担の方 | |
---|---|---|
内視鏡検査のみ | 約1,200円~1,600円 | 約3,500円~5,000円 |
内視鏡+病理組織検査 | 約3,000円~4,000円 | 約7,000円~10,000円 |
ピロリ菌検査 | +510円 +290円 | +1,530円 +870円 |
診察料などは含まれておりません。
1割負担の方 | 3割負担の方 | |
---|---|---|
腹部超音波検査費用 | 530円 | 1,590円 |
横浜市胃がん内視鏡検診
当院では、横浜市胃がん内視鏡検診を実施しております。
対象となるのは、横浜市在住の50歳以上の方です。70歳以上の方は無料で受診でき、50歳~69歳の方は3,140円で検診を受けることができます。
内視鏡検査の際、必要に応じて確定診断のために胃の粘膜から組織を採取する生検を行う場合があります。この生検は保険診療となり、別途費用がかかる場合があります。検診をご希望の方は、事前の予約が必要となります。また、受診当日に必ず保険証をお持ちください。
胃がんの早期発見に向け、ぜひこの機会に検診をご利用ください。
健診や人間ドックで精密検査が必要と診断された方へ
当院では、人間ドックや健康診断で異常が見つかり、精密検査が必要となった方に対して、2次検査(精密検査)を実施しています。2次検査は、健診や検診で異常が認められた箇所をより詳しく調べるための検査です。再検査が必要と診断された方は、お気軽に当院スタッフまでご相談ください。
精密検査が必要であることがすぐに重大な病気を意味するわけではありませんが、万が一に備えて早めの検査を受けることをおすすめします。
受診方法
まずは診察をお受けください。その際に、人間ドックや健康診断の結果をお持ちいただくとスムーズです。
来院時に「2次検査について相談したい」「精密検査を受けたい」とお伝えいただくと、スムーズにご案内いたします。
最後に
平素から健康を心がけましょう
日本人は胃がんの発症率が高いとされ、1993年に肺がんに抜かれるまでは部位別がん死亡数の第一位を占めていました。順位が下がったのは、内視鏡検査などの普及により早期発見が可能になってきたからでしょう。胃がんは、早く見つければ「治せる病気」です。自覚症状がなくても、1年に1回検査していただくことをお勧めします。